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チョコレートの歴史

チョコレートの歴史

甘くて美味しいチョコレートは、疲れた時やおやつの時間など様々なシーンで食べられる人気のお菓子です。

しかし、チョコレートはカカオが原料だということは知っているけれど、その歴史までは知らないという方も多いでしょう。
今回は、幅広い年代から愛されるチョコレートの歴史についてご紹介していきます。

元々チョコレートは飲み物として利用されていた

紀元前

チョコレートの歴史は紀元前にまで遡ります。

長い歴史の中で様々な人に親しまれ、変化を遂げてきました。
ここでは、チョコレートの食べ方の変化に着目しながら歴史を見ていきましょう。

マヤ・アステカ文明でチョコレートドリンクが誕生

カカオ豆

メキシコを中心とする中南米地域では、紀元前1000年頃にチョコレートの原料となるカカオ豆をすり潰して食べていました。
その後マヤ・アステカ文明になると、価値の高いカカオ豆を使ったチョコレートドリンクが親しまれるようになったのです。

アステカ文明のチョコレートドリンクは現代のような甘みはなく、唐辛子が入ったスパイシーな味付けでした。

ヨーロッパでココアが人気に

ココアドリンク

中南米で高い価値が認められたカカオ豆は、15世紀にスペインへ渡りヨーロッパでも人気となります。
スペインではスパイシーな味付けのチョコレートドリンクを飲みやすくするため、コショウの代わりに砂糖を加えてココアを作りました。

甘くて美味しいココアはイタリア・イギリスにも伝わり、ロンドンではチョコレートハウスが作られ、上流階級に評判の高貴な飲み物として広まったのです。

15世紀後半に食べるチョコレートができる

15世紀

現代では固形のチョコレートが主流ですが、チョコレートが誕生してから長らくはドリンクとして味わっていました。
ここからは固形のチョコレートが誕生した歴史と日本での歴史を追っていきましょう。

ロンドンで初めて「食べるチョコレート」が登場

開発シェフ

ロンドンのパン屋ではココアを使ったレシピ開発が盛んに行われており、試行錯誤していく中で初めて固形のチョコレートができました。
固形のチョコレートはヨーロッパ全域に広まり、ドリンクから食べるチョコレートへと変化します。

19世紀後半、ミルクチョコレートが誕生

粉ミルク料理

苦味の強いチョコレートを食べやすくするために、スイス人はチョコレートに粉ミルクを加えました。
すると苦味が抑えられた甘くてクリーミーなお菓子になり、ミルクチョコレートとして人気になったのです。

輸入

日本にチョコレートが伝わったのは18世紀末頃と言われており、輸入や販売が始まったのは19世紀後半でした。
第2次世界大戦によって一時流通が途絶えますが、20世紀半ばに日本でもチョコレートの生産が行われるようになりました。

日本で食べられるカカオ豆の産地は?

カカオ豆産地

カカオ豆の発祥といえば中年米地域ですが、日本で食べられるチョコレートに使用されるカカオ豆の産地は様々です。
日本で食べられるカカオ豆の主な産地と特徴について解説していきます。

エクアドル産のカカオ豆

エクアドル

中南米地域にあるエクアドルでは、カカオ豆の生産が盛んであり日本にも輸入されています。

エクアドル産のカカオ豆は香りや苦みが強く、花のような香りが特徴の高品質なカカオ豆です。

ガーナ産のカカオ豆

ガーナ

日本で食べられるカカオ豆のうち、ガーナ産のカカオ豆が約80%を占めています。
ガーナはカカオ豆の生産量が世界2位なので、多くの国や地域で流通し親しまれています。

癖が少なく苦味や渋み、酸味が丁度良いバランスになっており、誰でも食べやすいカカオ豆です。

カカオ豆からチョコレートを作る手順

チョコ作り方

普段よく口にするお店で売っているチョコレートは、どのように作られているのでしょうか?
カカオ豆からチョコレートを作る時の手順を見ていきましょう。

焙煎

豆粉砕

水で洗って水気を取ったカカオ豆をローストし、焙煎してカカオ豆の香ばしい香りを引き出します。
オーブン・フライパンどちらでもでき、約15~30分焙煎するとチョコの香りがしてきます。

皮むき、砕く

焙煎

焙煎して粗熱が取れたら皮むきをし、全部の皮むきができたらすり鉢に入れてめん棒で砕いていきます。
時々電子レンジで少し温めながら砕き続け、豆の固形がなくなるくらいまでなめらかに砕きましょう。

砂糖やバターを混ぜる

混ぜる

なめらかになったカカオ豆の中に、粉砂糖とカカオバターを入れてさらに混ぜ合わせます。
よりなめらかになるよう、砂糖とバターを入れてからもしばらく練るように混ぜておくと美味しくなります。

テンパリング

テンパリング

テンパリングとは、温度調整をすることでチョコレートの中にある油分の結晶を安定させて口当たりを良くする作業です。
45~50℃に上げてから26~28℃に下げ、再び30~32℃まで上げていき、テンパリングができたら型に入れて冷やしたらカカオ豆から作るチョコレートの完成です。

チョコを食べる家族

チョコレートは長い歴史の中で形を変えながら普及し、多くの人から親しまれてきました。

現代のチョコレートは誰でも食べやすい味付けですが、ダイエット中だと糖質が気になるという方もいらっしゃるでしょう。

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